APWineについて

最終更新日:2021-04-17

こんにちは。
Dogecoinのノードの同期が終わるまでの間の時間でブログを書こうと思います。
今回紹介するのはAPWineという、利回りをトークン化して売却できるプロトコルです。
早速概要を見ていきましょう。

概要

APWine (https://apwine.fi, https://twitter.com/APWineFinance)は、”未実現利回りをトークン化し、取引できるプロトコル"です。
DeFi Alliance等からシードラウンドで$1Mの調達を行なっており、トークンの発行を計画しています。(まだトークンは発行されておらず、トークンエコノミーの概要が示されているに留まります)
監査途中であることから、現在はベータ版としてではありますがメインネットでリリースされています。
現時点では、aDAI(Aaveの利子付きトークン)、yyUSD(Yearnの利子付きトークン)、iFarm(Harvest Financeのトークン$FARMの利子付きトークン) の3つがサポートされており、ユーザーはこの3つの利子付きトークンをデポジットすることによって利子部分と元本部分をそれぞれトークン化し、利子部分のみをマーケットで売却することによって先に、向こうN日間の利子を獲得することができます。
(現在はN=30のみ対応だが、将来的にはNの種類が増える)
そして、所定の日時が経ったのち、元本部分を表したトークンと引き換えに、元の利子付きトークンが返還されます。

詳細な仕組み

大まかな仕組みは上記で説明しましたが、ここからは仕組みを詳しく見ていきましょう。
初めに、ユーザーがコントラクトに対象資産をデポジットすると、Future Yield Tokens (FYT)、APWINE IBTの二つのトークンが発行されます。
FYTは、対象資産から発生する指定期間内での利回りを、APWINE IBTはコントラクトにロックされた対象資産に対する所有権を表します。
そしてFYTを発行したユーザーはそれを市場で売却することで、市場で取引されている価格で将来の利回りを獲得することができ、期間の終了後にAPWINE IBTと原資産を交換することができます。
APWINE IBTと原資産を交換しない場合は、自動でロールオーバーされ、また新しい期間のFYTを取得することができます。
逆にFYTを購入したユーザーは、期間の終了後にFYTと引き換えで、利回りを獲得することができます。
この時、FYTを購入した価格 < 実際に得られた利子であれば購入者の勝ち、FYTを売却した価格 >実際に得られた利子であればFYTの発行・売却者が勝ちとなります。
このように、このプロトコルは金利先物のような性質を持っています。
そのため、発行・償還には触れず、FYTのトレードのみを行なうことももちろん可能です。
また、トークンエコノミーの一部として、発生した利回りの一部はDAOに徴収され、独自トークン保有者に報酬として渡されるような設計になっています。

最後に

今回はAPWineについてのブログでした。
不定期に気になるプロトコルで注目を浴びていないものがあれば紹介しますので、今後ともよろしくお願いします🤲

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